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配達員のリアル|大変だったこと、嬉しかったこと、忘れられない出来事

まさやWorks

配達の仕事というと、「荷物や郵便物を家まで届ける仕事」というイメージが強いと思います。

もちろん、それで間違いではありません。

しかし実際に働いてみると、不在や再配達、住所が分からない郵便物、重たい荷物、夏の暑さや冬の雪など、外から見ているだけでは分からないことがたくさんありました。

その一方で、お客さんから飴をもらって思わず泣いてしまったり、クリスマスプレゼントを子どもに見つからないよう隠したりと、今でも覚えている嬉しい出来事もあります。

今回は、私が配達の仕事をしていた頃に経験した「大変だったこと」「驚いたこと」「ちょっと嬉しかったこと」を振り返ってみます。

Contents
  1. 不在と再配達は配達員を悩ませる
  2. 郵便配達は住所を見るだけでは届けられない
  3. 配達員時代に驚いた荷物
  4. 配達員時代に忘れられない人たち
  5. 夏は暑く、冬は雪。季節で変わる配達の大変さ
  6. 1日約600冊を配ったメール便の仕事
  7. 郵便局で働いて初めて知ったこと
  8. 配達の仕事は大変だった。でも嫌な思い出だけではない

不在と再配達は配達員を悩ませる

配達の仕事をしていると、避けて通れないのが不在と再配達です。

単純に「もう一度届ければいい」と思われるかもしれませんが、実際にはいろいろなことが起こります。

荷物を持ち出した日に限って営業所へ取りに来る

不在で持ち戻った荷物を、翌日もう一度配達することがあります。

ところが、こちらが荷物を車に積んで営業所を出発したあとに、お客さんが営業所へ直接受け取りに来ることがありました。

当然ですが、営業所に荷物はありません。

荷物は私の配達車の中です。

お客さんとしては、

「昨日受け取れなかったから、今日は営業所へ取りに行こう」

と考えます。

一方の配達員も、

「昨日届けられなかったから、今日もう一度持っていこう」

と考えます。

お互いが荷物を受け渡そうとして動いた結果、見事にすれ違うわけです。

車があるのに何度呼んでも出てこない

配達先の家に車が停まっていると、

「これは在宅だろう」

と思います。

チャイムを鳴らします。

しかし、反応がありません。

もう一度鳴らしても出てこない。

仕方なく不在票を入れて次の配達へ向かいます。

ところが、しばらくして同じ家の前を通ると、先ほど停まっていた車がなくなっていることがあります。

「やっぱり家にいたんじゃん……」

と思ってしまいます。

もちろん、チャイムに気付かなかったなど事情はあるのでしょう。

それでも配達員としては、何とも言えない気持ちになります。

足音で「出てくるかどうか」が分かるようになる

長く配達していると、チャイムを鳴らしたあとの家の中の音にも敏感になります。

玄関へ向かってドタドタと足音が聞こえてくれば、

「出てきてくれるな」

と分かります。

反対に、人が動いている気配はするものの、玄関へ近づいてこないこともあります。

配達を始めた頃には気にも留めなかったことですが、何度も繰り返しているうちに、足音だけで何となく分かるようになりました。

配達員を続けたことで身についた、ちょっと変わった感覚です。

宅配ボックスがあっても安心できない

宅配ボックスのある家なら、不在でも荷物を置いて帰れると思うかもしれません。

しかし、実際に行ってみると全部埋まっていることがあります。

しかも、自分の会社の荷物とは限りません。

他社の荷物ですでに満杯ということもあります。

空いているボックスがあっても、今度は荷物が大きすぎて入らない。

宅配ボックスがあるからといって、必ず再配達を避けられるわけではありませんでした。

配達は遅くても怒られるし、早すぎてもダメ

荷物の到着が遅れれば、お客さんから苦情を受けることがあります。

これは分かりやすい話です。

しかし、指定された時間帯より早く届けても怒られることがあります。

配達員としては、

「ちょうど近くを通ったから、今渡せれば効率がいい」

と思うことがあります。

しかし、お客さんは指定した時間帯に合わせて予定を立てています。

そのため、

「まだ指定時間じゃないでしょう」

と言われることもありました。

配達は「早ければ早いほどいい」という仕事ではありません。

指定された時間に届けることそのものがサービスなのだと、実際に働いてみて分かりました。

郵便配達は住所を見るだけでは届けられない

郵便配達というと、郵便物に書かれている住所を見て、その住所まで持っていけば終わり。

そんなイメージがあるかもしれません。

しかし実際には、住所だけでは配達先が分からないことがあります。

番地が書かれていない郵便物もある

郵便物の中には、町名までは書いてあるものの、番地が書かれていないものがあります。

普通なら、

「これでどうやって届けるんだ?」

という話です。

しかし、同じ地域を長く担当していると、宛名を見ただけで、

「あの家の人だな」

と分かることがあります。

町名と名前だけを頼りに、経験で配達するわけです。

正しい家へ届けられたときには、少しだけ達成感があります。

もちろん、間違えれば誤配です。

経験に頼る怖さもありました。

同じ名字の家ばかりの地域もある

地域によっては、同じ名字の家が集中しています。

たとえば町内が「田中さん」ばかりなら、

「田中さんの家」

という情報だけでは何の役にも立ちません。

下の名前まで覚え、

「この人は角の家」

「こちらの人は奥の家」

と、名前と場所をセットで覚える必要があります。

配達員には、意外と記憶力も必要でした。

同じ番地に何軒もの家がある

さらに困るのが、同じ番地に複数の家があるケースです。

私が配達した地域には、一つの番地に10軒ほどの家がある場所もありました。

住所だけを見ても全部同じです。

こうなると、名字や名前、普段の配達経験を頼りに届けるしかありません。

住所だけで郵便物が届いているわけではないことを、配達の仕事をして初めて知りました。

表札と宛名の名字が違うこともある

表札も絶対ではありません。

荷物に書かれている名字と、玄関に出ている名字が違うことがあります。

最初は、

「住所を間違えたかな?」

と不安になります。

しかし確認してみると、結婚して名字が変わった家族だったり、娘さんや息子さん、孫など、その家に関係する人宛てだったりします。

表札は重要ですが、それだけを信用しても配達できません。

同姓同名と似た番地が重なり誤配したことも

私自身、住所関係で失敗した経験があります。

よく似た番地に、同姓同名の方が住んでいたケースです。

さらに端末上の住所表示も少し分かりづらく、番地を読み違えてしまいました。

名前も同じ。

住所も確認したつもり。

それでも別の方へ届けてしまいました。

配達の仕事では、思い込みが怖いと感じた出来事です。

同じ家でも郵便物を分けてほしいと言われる

同じ住所、同じ家に住んでいても、

「こちらの人の郵便物と、こちらの人の郵便物は分けてほしい」

と頼まれることがあります。

家庭にはそれぞれ事情があります。

配達員には、その詳しい背景までは分かりません。

郵便配達では、住所や名字だけでは見えてこない「その家独自の事情」に対応することもありました。

配達員時代に驚いた荷物

配達員として働いていると、本当にさまざまな荷物に出会います。

重いものもあれば、長いものもあります。

中には、

「そんなものまで送るの?」

と思った荷物もありました。

みかん箱10ケースで約100kg

ある日、みかんの箱が10ケースほど到着しました。

仮に1箱約10kgとすると、

10kg × 10ケース = 約100kg

です。

もちろん100kgを一度に持つわけではありません。

しかし、10kgほどの箱を何度も積み下ろしするのは、それなりに大変です。

しかも時間帯指定があったため、ほかの荷物より優先して配達する必要がありました。

大変な配達でしたが、届けたあとにみかんを何個かいただきました。

こういうことがあると、苦労した記憶も少し良い思い出になります。

スノーボード一本で荷台が使いにくくなる

重くなくても困る荷物があります。

長い荷物です。

スノーボードを配達したときは、軽バンの荷台にまっすぐ収まりませんでした。

斜めに積むしかありません。

ところが、一本斜めに置くだけで、ほかの荷物が非常に積みにくくなります。

結局、通常の荷物を先に配達し、最後にスノーボードを積んでもう一度配達へ向かいました。

配達の大変さは、重量だけでは決まりません。

集荷した荷物の中身が「冷凍ネズミ」

集荷で印象に残っているものもあります。

荷物の中身を確認すると、冷凍されたネズミでした。

どうやらヘビの餌として送るものだったようです。

配達員をしていると本当にいろいろな荷物を扱います。

それでも、

「冷凍ネズミまで送るのか……」

と驚きました。

この仕事をしていなければ、知らなかった世界だったと思います。

30kgのダンベルを5階へ運んだら不在だった

特に忘れられない重量物が、30kgのダンベルです。

配達先は5階。

しかもエレベーターがありません。

30kgの荷物を持って階段を上がり、ようやく5階へ到着しました。

しかし、お客さんは不在。

しかも代引きだったため、置いて帰ることもできません。

そのまま30kgのダンベルを持って階段を下り、持ち帰ることになりました。

そして後日、再配達。

もう一度、30kgのダンベルを5階まで運びました。

今となっては「良い思い出」です。

かなり皮肉を込めてですが。

配達員時代に忘れられない人たち

配達の仕事は大変でした。

時間に追われたり、不在が続いたり、天候に苦しめられたり。

正直、機嫌の悪いまま仕事をしていた日もあります。

それでも長く続けていると、今でも忘れられない人とのやり取りがあります。

雨の日にもらった一粒の飴

ある雨の日の夜。

その日は気持ちが荒れていました。

配達が思うように進まず、車の中で愚痴を言いながら仕事をしていた記憶があります。

そんな状態で、ある家へ荷物を届けました。

荷物を渡して受領の手続きを終えると、おじさんが、

「ほら、これやるよ」

という感じで飴をくれました。

たった一粒の飴です。

高価なものでもありません。

それなのに、そのときの私には妙に刺さりました。

「私はこんな飴ちゃんごときで泣くわけにはいかない」

と思ったのですが、結局泣いてしまいました。

荒れていた気持ちが、一粒の飴でほどけてしまったのだと思います。

今でも配達員時代を思い返すと、かなり鮮明に残っている出来事です。

クリスマスイブに少しだけサンタになった

クリスマスの時期に、ある家へ荷物を届けたときのことです。

お客さんから、

「子どもに見つからないように、車の中へ入れておいてください」

と頼まれました。

荷物は、おそらく子どもへのクリスマスプレゼントだったのでしょう。

普段なら玄関で渡して終わりです。

しかし、その日だけは家の車まで運び、子どもに見つからないよう隠しました。

考えてみれば、プレゼントを家まで運んできたのは私です。

ほんの少しだけ、サンタクロースの仕事を手伝ったような気分になりました。

クレームを受けたお客さんから栄養ドリンクをもらう

以前、

「もっと早く荷物を持ってきてほしい」

とクレームを受けたお客さんがいました。

一度強く言われた相手の家へ再び行くのは、少し緊張します。

ところが後日、そのお客さんの家へ荷物を届けたとき、栄養ドリンクをいただきました。

「あれ?」

と思いました。

クレームを言う人だからといって、配達員そのものを嫌っているとは限りません。

単純に、そのときは荷物を早く受け取りたかっただけなのかもしれません。

人を一面だけで判断してはいけないなと感じた出来事でした。

毎回道を空けてくれるゴールデンレトリバー

配達先で犬に吠えられることは珍しくありません。

しかし、ある家のゴールデンレトリバーは少し違いました。

玄関付近に犬がいて、こちらが通れずに待っていると、

「仕方ねえな。どいてやるか」

と言わんばかりに、ゆっくり場所を空けてくれます。

次に行ったときも同じ。

また次に行ったときも同じ。

毎回きちんと道を空けてくれる賢い犬でした。

荷物を届けた家そのものより、その犬のことのほうがよく覚えています。

夏は暑く、冬は雪。季節で変わる配達の大変さ

配達の仕事は、一年中同じように見えて、季節によって大変さがかなり変わります。

バイクだから夏でも涼しいわけではない

バイクで走ると風を受けるため、

「夏でも涼しそう」

と思われるかもしれません。

確かに、ある程度の速度で長く走っている間は風を感じます。

しかし配達は、ずっと走り続ける仕事ではありません。

家の前で止まる。

バイクから降りる。

郵便物を持って歩く。

また乗る。

信号で止まる。

これを何度も繰り返します。

真夏の信号待ちなどは、かなり暑かった記憶があります。

大雪で通常配達が中止になっても仕事はある

大雪の日に、通常の郵便配達が中止になったことがあります。

しかし、だからといって仕事がすべてなくなるわけではありません。

町中にある郵便ポストの中には郵便物が入っています。

その郵便物は回収しなければなりません。

そのため雪の中、車で各地のポストを回って取集しました。

通常配達が止まっても、郵便局の仕事そのものが止まるわけではありませんでした。

急な雪でスタッドレスタイヤへの交換が間に合わなかった

突然雪が降り、まだ配達車をスタッドレスタイヤへ交換できていなかったこともありました。

慎重に走り、幸い事故を起こすことなく仕事を終え、その後タイヤ交換を行いました。

無事だったからこそ、今こうして思い出話として書けます。

雪道は四輪駆動だから安全、ゆっくり走れば大丈夫というものではありません。

今振り返っても怖い経験でした。

年末の荷物が終わったと思ったら年賀状

年末は荷物も増えます。

忙しい時期を乗り越え、

「ようやく一段落した」

と思った頃に待っているのが年賀状でした。

大量の年賀状を配達順に並べる作業が始まります。

「やっと終わった」

ではなく、

「次が始まった」

という感覚です。

年始はほとんどすべての家を回る

普段の郵便配達なら、郵便物がない家には立ち寄りません。

しかし年賀状の時期は、多くの家に郵便物があります。

そのため、一軒一軒ほぼすべての家に止まりながら配達していくことになります。

一方で、正月は在宅している人が多いため、書留などは受け取ってもらいやすいという面もありました。

1日約600冊を配ったメール便の仕事

私はバイクでメール便を配達していたこともあります。

多い日には約600冊を配りました。

しかし大変だったのは、当日の配達だけではありませんでした。

90ccに慣れると50ccが非力に感じる

配達では90ccのバイクに乗ることがありました。

90ccに慣れていると、それが普通になります。

ところが50ccへ乗り換えると、坂道で明らかに力の差を感じます。

「こんなに登らなかったっけ?」

と思うほどでした。

荷物を積んで走る配達では、バイクの力の違いをかなり実感します。

前も後ろも自分の体も荷物だらけ

物量が多い日は、まず後ろの配達ボックスがいっぱいになります。

次に前かごもいっぱいになります。

それでも入りません。

そこでリュックを背負います。

さらに手提げのかばんも使います。

前も後ろも、自分の身体まで荷物だらけ。

「これ以上どこに積めばいいんだ」

という状態で配達していたことがあります。

多い日は1日約600冊

多い日には約600冊を配達しました。

もちろん600軒とは限りません。

同じ家に複数冊あることもあります。

それでも相当な量です。

一冊ずつ配達先を確認しながら、バイクで地域を回っていきます。

配達する前日の準備で深夜1時になることも

大量のメール便を効率よく配るには、事前準備が重要です。

配達先を確認する。

道順を考える。

配達する順番に並べる。

翌日積みやすいようにまとめる。

物量が多い日は、この準備が深夜1時頃までかかることもありました。

「1日600冊配った」

という数字だけを見ると、それなりに稼げそうに思えるかもしれません。

しかし、前日の準備時間まで含めて考えないと、実際の時給は分かりません。

配達は、外で走っている時間だけが仕事ではありませんでした。

郵便局で働いて初めて知ったこと

郵便局で働く前は、

「郵便物を仕分けして、バイクに乗って配る仕事」

くらいのイメージしかありませんでした。

実際に働いてみると、外からは見えない仕事やルールがたくさんあります。

「36協定」という言葉を初めて知った

郵便局へ入って初めて知った言葉の一つが「36協定」です。

それまで、私はこの言葉自体をほとんど知りませんでした。

働いていく中で、残業や勤務時間と関係するものとして知ることになります。

仕事をして初めて、

「残業にも法律上のルールがあるんだな」

と意識するようになりました。

配達に出る前にも仕事はある

外から郵便配達員を見ると、バイクで郵便物を配っている姿が一番目立ちます。

しかし、当然ながら配達へ出る前にも仕事があります。

郵便物を確認し、配達できる順番に準備してから外へ出ます。

配達の仕事は、

「バイクで局を出てから帰ってくるまで」

だけではありません。

その前後にも多くの作業があります。

年末年始になれば、その準備量もさらに増えます。

大雪で配達が中止になっても、郵便ポストの取集など別の仕事があります。

郵便物が毎日当たり前のように自宅へ届いていますが、その裏側には利用者からは見えない仕事がありました。

配達の仕事は大変だった。でも嫌な思い出だけではない

配達員時代を振り返ると、大変だったことはいくらでも思い出せます。

不在。

再配達。

住所が分からない郵便物。

30kgのダンベル。

真夏の暑さ。

雪道。

年末年始の大量の郵便物。

多い日には600冊にもなったメール便。

当時は、

「勘弁してくれ」

と思ったことも数え切れません。

それでも、今になって特に印象に残っているのは、大変だったことだけではありません。

雨の日にもらった一粒の飴。

クリスマスプレゼントを隠したこと。

栄養ドリンクをくれたお客さん。

毎回道を空けてくれたゴールデンレトリバー。

大変な仕事だったからこそ、ちょっとした優しさが強く記憶に残ったのかもしれません。

配達員時代には苦労もたくさんありました。

それでも今振り返ってみると、苦悩だけではなく、確かに喜びもあった仕事だったと思います。

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配達員 / ブロガー
セルフガソリンスタンド夜勤。 配達も少しやりつつ、副業ブログを再開。 2年放置していたブログを復活させました。 夜勤中にどこまで更新できるか実験中。
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